高橋です。
弊社は水処理会社として50年以上の歴史があります。水処理業界でも特にごく狭い部分を得意にしておりまして、この分野が「RO」と「イオン交換樹脂」です。
「RO」って高橋が入社した20年前はあまり普及していなかった記憶です。RO:Reverse Osmosisの頭文字をとってROとしています。日本名:逆浸透膜、まぁこんなことはどうでも良いことで、特徴を書いてみます。
(メリット)
・蒸発残留物の原因になる不純物イオンを大量に排水側に除去できる
・劣化速度が遅い(長持ちする)
・濾材しての溶出物が無い(少ない)
・微粒子をほぼ100%除去できる。
・後段に設置する場合のイオン交換樹脂の交換サイクルをのばす事ができる
(デメリット)
・初期コストが高い
・ポンプで加圧しないと流れない(電源が必要)
・RO単体だけでは純水にならない(2段ROですと純水域に達する場合もあります)
・設置スペースが大きい
・RO膜の交換コストも高い
・排水がでる(約3割~5割が排水になります)
・排水分のRO水製造量が少なくなる
・故障リスク(ポンプ故障、RO膜閉塞等)がイオン交換樹脂より高い
このあたりでしょうか。
イオン交換樹脂単品と比較しながら書いてみました。
世の中の工業用の純水装置ではほぼROは必須となっています。それは単純に純水製造量が多いからです。1日に1トン以上くらい使うユーザーさんなんかはRO導入のメリットがでてきます。前処理にRO装置、後段にイオン交換樹脂を組み合わせる方法が一般的です。
いいかえますと洗車では(1回の洗車に100L程度までを週に1回程度)RO装置はオーバースペックとなってきます。ROを勧めておられるサイトは多いですが、純水洗車にはイオン交換樹脂方式が高純度で低コストです。ぜひご検討よろしくお願いします!